今回、いわの美術がお買取りしたお品物は3代徳田八十吉の壷です。
3代徳田八十吉は九谷焼の陶芸家で、従来の九谷焼のような山水画、人物画、花鳥風月をモチーフにした絵柄ではなく、九谷焼で使われる赤、青、緑、黄、紫の基本色を微妙な配合で1つの作品に70色以上を使用して制作する色鮮やかなグラデーションの「彩釉」を生み出し、宝石のように光輝くように従来の焼成温度よりも高い1000℃という高温で焼成した作品で知られています。
重要無形文化財「彩釉磁器」の保持者で、その作品は展覧会用の作品ともなると、100万円以上の価格で取引されています。
今回、お買取りした3代徳田八十吉の壷は、3代の代名詞である青を基調としたグラデーションが美しい作品でした。
しかし、こちらの壷は3代徳田八十吉の作品であるには間違いないのですが、大量生産型の壷で数多く出回っているものでしたので、高価買取とまではいきませんでした。
しかし、共箱も作品も綺麗な状態で残っていましたので、高い評価での買取となりました。
徳田八十吉は、絵師を思わせるような絵付けが特徴の吉田屋窯風の作風を得意とした初代から続く徳田家の当主が代々襲名する名前で、当代は4代となっており、3代の娘が襲名しています。
3代のグラデーションの作風が印象深いかと思いますが、九谷焼の特徴ともいえる青、緑、黄などの濃色を多用した、華麗な色使いと大胆で斬新な図柄の祥瑞手(しょんずいで)、五彩手、青手などの様式を用いた作品も手掛けています。
いわの美術では、初代から当代までの徳田八十吉の作品の買取を日本全国で行っております。
いわの美術でも徳田八十吉の作品は何度お取り扱いがございますので、徳田八十吉の作品のご売却なら、安心と実績のいわの美術にお任せ下さい!!