明治から大正にかけて色絵金襴手を得意とした7代目錦光山の薩摩焼錦手花生を買取りました。
7代目錦光山は、京都で代々粟田焼を作り続けている家に生まれ、家業を継ぐ為技術を学びました。
7代目錦光山が生まれた錦光山家は、1644年頃から初代小林源右衛門が京都の粟田に窯を作り陶芸を製作したのが始まりです。
また、1755年以降は作品の美しさが認められて、将軍家の御用茶碗や、高級色絵陶器などを製作していました。
京都の粟田で名門の窯を持つ家に生まれた7代目錦光山は、父の跡を継ぐため技術を学び、先代が行なっていた輸出の振興をはかり海外などに渡米し製品の改良に尽くします。
その後、16歳で父の跡を継ぎ、父が作り上げた京薩摩に手を加え改良して、金銀彩の絵付けに成功します。
常に時代に合わせた作品を製作し、工房の拡大や後世の為に京都市立陶磁器試験場や陶磁器伝習所の設立に参加するなど陶芸の世界に大きく貢献しました。
その技術力は素晴らしく今後の活動に期待されましたが、1927年、60歳という若さでこの世を去ります。
7代目錦光山の技術は8代目に引き継がれましたが、国外での需要が減少してしまった為廃業となり、素晴らしい伝統は途絶えてしまいました。
いわの美術では、素晴らしい作品を世の中に残した7代目錦光山の作品を査定致します。
今回お買取りした7代目錦光山の作品は、薩摩焼錦手花生という物で全体の青色に金彩で花が描かれ、人物もとても繊細に描かれている美しい作品です。
また、作品の名前にもある錦手とは、赤、黄、緑、紫、青、黒などの色釉や金銀上絵付けした日本の陶磁器の名称です。
今回お買取りした作品は、底面に汚れがあったものの共箱付でとても美しいお品物であった為、良い評価をつけさせて頂きました。
いわの美術では、金銀彩の絵付けに成功し、美しい作品を多く残した7代目錦光山の作品をお買取り致しました。
また、薩摩焼の作家で有名な沈壽官などの作品も査定致します。
遺品整理で出てきた7代目錦光山の作品や、沈壽官の作品など御座いましたら、査定経験の豊富なスタッフが丁寧に査定致します。