7年の月日を重ね貫入という技法で金箔を使い新たな作品を作り出した駒沢徹のガラス製、純金箔箸洗椀をお買取り致しました。
駒沢徹は、加賀の蒔絵師として活動し、千家書付作家としても素晴らしい技術を持ち、茶道具の制作をしていました。
お茶の席でも駒沢徹の知名度は高く、茶道をする人なら誰でも1つは持っておきたい程のお品物です。
茶道を嗜む人にとって持っていると自慢できる程の作品を作り上げた駒沢徹ですが、実際多くの不安があったと言います。
技術を持つ者は常に新しいアイディアを考え、様々な作品を作り上げて消費者が満足出来る物を制作しました。
しかし、時代により人々の感性も変わり、また若手の作家が出てくる事により自分の作品が飽きられてしまう事もあります。
これにより将来に不安を感じた駒沢徹は、あまり作られていないジャンルに挑戦しようと試みました。
そして7年間の研究の末、焼き物の技法、貫入を金箔で描くという技術を生み出しました。
いわの美術では、独自の研究でオリジナル作品を作り上げた駒沢徹の作品をお買取り致します。
今回いわの美術がお買取りしましたのは駒沢徹が独自の研究により生みだした金箔を使ったガラス製の箸洗椀です。
金箔は金と銀、銅と一緒に金槌で叩いて薄く伸ばし、箔状にした物の事を指します。
金箔は、漆器や箪笥、屏風など様々な作品に使われ、建物の内装や食材などにも飾りとして使われました。
また、金箔は歯の治療にも使われ、歯の中に直接詰める直接金修復法といった治療法も存在しました。
様々な物に使われている金箔ですが、とても薄くできていて少し触っただけでも敗れてしまう薄さです。
このような繊細な金箔を使い模様など作るのはとても難しく細心の注意をはらいながら行います。
今回お買取りした作品は、純金箔で作られた箸洗椀で、純金箔の貫入がとても美しいお品物となっています。
ガラス製なのでカケやキズが心配されましたが、箱の汚れだけという大変良い状態でお買取りさせて頂きました。
いわの美術では、多くのファンを持つ駒沢徹の作品をお買取り致します。
また、加賀の蒔絵師としても名の高い駒沢徹が作られた棗などもお買取り致します。
倉庫の片付けで出てきた駒沢徹の作品などございましたら、是非一度いわの美術までお問い合わせ下さい。