浅黄交趾波千鳥紋蓋置

中村翠嵐の買取を行いました。

いわの美術では今回足立区の買取で、
中村翠嵐の茶道具の買取を行いました。

中村翠嵐は京都生まれの交趾焼で有名な陶芸家です。

交趾焼の歴史は室町時代にさかのぼります。
現在のベトナムは当時二つに分かれていました。
その中部より南側を日本独自にコーチと呼び、
朱印状による貿易船は交趾船とも呼ばれ、
又、その貿易による珍しい物を交趾物と呼んでいました。

朱印状貿易は鎖国により途絶えていましたが、
オランダと清朝の貿易は途絶えていませんでした。

しかしオランダと清朝の貿易は盛んで
その時の交趾物、色鮮やかな線模様の小物入れが
交趾香合と呼ばれたのが名前の由来です。

その後、茶会で初めて発表され、
その美しさに魅了された茶人は大変重宝しました。

のちにこのような技法の作品を交趾と呼び、
たくさんの交趾の茶道具が作られるようになりました。

中村翠嵐はその交趾の色鮮やかな美しさや、
さらに絵付けの材料、細工などを伝来の技法を元に
継承している大変素晴らしい作家です。


今回買取させて頂きました中村翠嵐の茶道具は、
浅黄交趾波千鳥紋蓋置です。

作品は小さめの蓋置ですが、
交趾の色鮮やかさや、波千鳥の独特な紋が
絶妙なバランスで施されている良いお品物です。

いわの美術では中村翠嵐の茶道具の買取を強化しております。

中村翠嵐の茶道具の買取、売却をお考えの方は是非いわの美術にお任せ下さい。

宜しくお願い致します。