高取焼飾壷
飾壷買取ました!!
お写真のお品物はいわの美術がお買取りした高取焼の飾壷で、原史郎の作品です。
飾壷は口切の茶事や壷荘付花月(つぼかざりつきかげつ)で使用する茶道具です。
口切の茶事とは、毎年11月の開炉の頃に宇治の茶師から持ち主にその年の新茶を納めて届けられます。
茶家ではその茶壷の封印を切って、当年初の濃茶を点てることが口切の茶事と呼ばれるもので、年に一度しか行われません。
また、壷荘付花月は式を通じて行われますが、あまり回数が行われません。
壷荘付花月は5人で行うもので、亭主と月、花、名乗り、替札と役割が分かれています。
花月の進行中に茶壷に真・行・草の3種類の飾り結びを施すもので、熟練した技も必要な花月です。
買取した茶壷は美しいろくろ目に釉が絶妙に掛けられた高取焼を代表する作風で、目立った傷もなく、共箱付の評価で買取を行いました。
高取焼買取ます!!
高取焼は、福岡藩主・長政公が慶長の役の際、朝鮮半島より連れて帰った陶工によって始められた焼き物で、現在の福岡県直方市東郊の鷹取山の麓に開窯しました。
江戸時代では黒田藩の御用窯として栄え、技術の向上のため唐津から陶工を招いたこともありました。
こうして、小堀遠州好みの茶器を焼くようになり、遠州七窯の1つに数えられ、その名が知られるようになり、古高取と呼ばれるようになりました。
その後、古高取とは対照的な瀟洒、風流人好みの作品が焼かれるようになり、これを小石原高取と呼ぶようになり、現在の高取焼きの作風はこの小石原高取以後の技法を使って造られています。
高取焼は個性的な釉が多く、高取黄釉、春慶釉、高宮釉、道化釉、ふらし釉、真黒釉などがございます。
いわの美術では、どの高取焼の作品でも買取を行っております。
今回、買取した飾壷のように作家の作品となりますと、高価買取が期待できるものもございますので、高取焼きのご売却をお考えでしたら、いわの美術までお気軽にお問合せ下さい。