買取実績紹介

岡本陽斎の七宝蒔絵溜塗利休茶箱

作家名: 岡本陽斎
更新日: 2014/4/8

七宝蒔絵溜塗利休茶箱買取りました!!

今回、いわの美術がお買取りしたお品物は七宝蒔絵溜塗利休茶箱です。
茶箱は点前道具一式を入れて持ち運ぶための箱で、旅先や野点などに用いられます。
茶箱には利休好みと呼ばれるものと、裏千家11代家元・玄々斎好みの茶箱があり、お買取りした茶箱は利休好みの茶箱です。
利休好みの茶箱は、桐木地で大きさが大小あり、共に掛子(かけご)と呼ばれる中蓋が付いており、茶筅筒を入れる穴が開いているのが特徴です。

お買取りした七宝蒔絵溜塗利休茶箱はその名の通り、七宝蒔絵と呼ばれる四季の草花が七宝文の丸の中に描かれた蒔絵で、溜塗という表層に透明な漆である「透き漆」を塗って仕上げた茶箱です。
透き漆は透明といっても茶色がかっている透明のため、地の漆の色よりも少し落ち着いた色合いになってしまうのが特徴で、使用していくと段々と透け感が進み、地の漆の色が明るく見え始めるという変化を楽しむ事ができます。
茶箱、棗、香合、茶筅筒は、輪島塗の塗師である岡本陽斎の作品で、振出、茶巾筒は「春峰」と刻まれていました。
茶碗にシミが見られたのと、仕覆が茶碗、棗、茶杓と揃っていたのですが、肝心の茶杓が揃っておらず、その分がマイナス評価となってしまいました。

茶箱買取ます!!

茶箱には今回お買取りした漆塗の茶箱の他にも、籠で出来た茶箱や木地そのものの茶箱など様々な種類がございます。
元々、茶箱には定まった点前がありませんでしたが、裏千家11世家元・玄々斎によって「雪」「月」「花」「卯花点(うのはなだて)」の点前が考案され、裏千家好みの道具が多く作られています。
また、練習用の茶箱もあり、買取時には練習用だとお値段が付けられない場合がございます。
練習用の茶箱は複数あるか、他の茶道具とご一緒にまとめて買取る事は可能です。
ご売却をお考えの茶箱や茶道具がございましたら、いわの美術までお気軽にお電話、メールにてお問合せ下さい。