玉置保夫　志野茶碗

今回お買取したお品物は、岐阜県出身の陶芸家で「今織部」を創りあげた玉置保夫の作品で志野茶碗です。
玉置保夫は、実績と人気を兼ね備えたトップクラスの瀬戸焼作家として知られており、陶芸家としてデビューした当初から自由奔放な表現に伝統的な瀬戸釉を組合せるなど、単なる写し物ではない作品を制作していました。
玉置保夫の作品は、織部・紅志野・赤志野などの茶陶に優れた発色技術を見ることができる他、伝統的な茶陶や現代的なデザインを取り入れた作品など、どれも高く評価されています。
また自由で斬新な織部の精神を継承しつつ、桃山時代の織部とは異なる色とモダンデザインが特徴的な「今織部」も創り上げています。
今回お買取となった玉置保夫の作品は、共箱付きで目立つようなキズや割れなどもなく、茶の湯の席などでも一際目を引きそうな素敵なお品物ということもあり、高価買取となりました。

今回お買取したお品物は、玉置保夫の志野茶碗でした。
玉置保夫は、美しい美濃焼を作ることで知られている玉山窯の4代として活躍しており、美濃焼を基本に志野焼・織部焼・瀬戸焼など様々な種類の焼物を作っていますが、その中でも織部焼に力を入れており、その功績が認められ2002年に多治見市重要無形文化財「織部」の保持者に認定されています。
玉置保夫は自身の作る織部焼について、「これが織部なのかと驚かれれば成功したと思う」と述べつつ「伝統を吸収しなければ新しい物は作れない」とも述べており、日々新しい技法の開発に尽力しています。

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