買取実績紹介

錫半 本錫 茶器セット

作家名: 錫半
更新日: 2015/7/3

錫半の本錫茶器セット買取ました

今回いわの美術がお買取致しましたのは、錫半の本錫手造りの茶器セットです。

お買取した茶器セットのつくり手である錫半は、錫屋半兵衛が創業した江戸時代より続いた大阪の錫屋の老舗です。残念ながら、錫半は1996年に廃業してしまっていますが、その伝統と品質の高さを誇る老舗錫半のお品は、中古市場でも人気です。


お買取した錫半の本錫の茶器セットは、品位を示す「本錫」と刻印された急須と、茶壺、茶箕、茶托5枚のフルセットです。「嵯峨野」と題された落款付共箱と、栞など付属品も完備で高価買取り致しました。

いわの美術では、錫半の本錫のお品物の買取も積極的に行っています。

錫製の茶壺買取ます

今回お買取の錫半は江戸時代(1714年)創業の老舗ですが、この時代は大量の錫鉱石を産出する鉱山を薩摩藩が所有しており、その錫を大阪で多量に売買していたことにより、江戸よりも上方(大阪などの関西)を中心に錫産業が発展したとされています。


錫が日本に伝来したのは、江戸時代よりもずっと前の今から1300年程前といわれ、奈良正倉院宝物に錫製薬壷などが保存されているそうです。錫製の茶壷は、上田秋成、小川可進などの茶人・文人が「錫の茶壷」を最良として記しており、古くから珍重されてきました。

お茶の「味」と「香り」を保つうえで大敵なのが、酸素、湿気、紫外線といわれますが、錫は日光も酸素も通さず、湿気による変形もなく、密閉性の高い錫製の茶壷は茶葉の保存に最適とされています。


煎茶道具の買取も行ういわの美術では、錫製の茶壷の買取にも力を入れております。錫の製品は、錫の比率により、100%の純錫、97%の本錫、錫90%以上の外国製のピューターなどに別けられ、それぞれ買取評価も異なります。買取のお問い合わせの際は、お品物全体と、錫の比率を示す刻印部分などのお写真をお撮りいただき、無料買取査定フォームよりお送りいただけますと、簡易な買取査定額をご提示させていただくことが可能となります。