買取実績紹介

白井半七 オランダ水指

作家名: 白井半七
更新日: 2015/5/11

白井半七のオランダ水指買取ました

こちらのお写真は、先日お買取致しました八代白井半七造の和蘭陀(オランダ)色絵水指です。

和蘭陀水指とは、利休の時代、主な貿易相手国の一つであったオランダから、もとは薬入の容器であった壷に、煙草の葉を入れて日本に渡来したと伝えられるオランダの壺を、茶人が水指にみたてて使われたのが由来とされています。

阿蘭陀水指で最も多く見られる絵柄が煙草の葉の描いてあるものであることから、「煙草の葉水指」という呼称もあり、当時はデルフト窯などのものも輸入されました。

お買取した白井半七の水指には、ヒビがみられ、共箱も経過年によるシミや汚れなどがみられたため、買取査定ではマイナス評価が付きましたが、お客様にご説明申し上げ、ご納得いただいた上での買取となりました。

白井半七の作品買取ます

いわの美術では白井半七の作品買取を致しております。白井半七は、今戸焼を代表する陶家です。今戸焼の創窯は不明とされていますが、京都との交流があり、尾形乾山、永楽保全らの影響が見られ、その作風が取り入られた茶道具などが作られました。

初代白井半七は京都の土風炉師より技法を修得したとされ、貞享年間(1684~88)頃に土風炉や種々の茶器を制作したと伝えられています。 その後も代々「半七」を襲名し、四・五・六代まで続きましたが、関東大震災によって今戸焼の窯は崩壊しました。

その後、表千家十一代碌々斎宗匠に引き立てられ、七代からは窯を兵庫県伊丹市に、八代の時代には宝塚市に移窯します。こうしたことから、白井半七の作品は六代までとそれ以降は明確に分かれており、六代までの白井半七のものは「今戸焼」「隅田川半七」などと呼ばれます。


今回お買取の八代白井半七は、初めて乾山写を手掛け、茶碗や水指、香合など色絵の華やかな作品を中心とした茶陶を造りました。八代白井半七は織部写など種々の写しも造るようになり、書画の技も巧みで、茶の湯にも造詣が深く、歴代中でも名工の誉れが高いとされています。八代・九代とも「本吉兆」の先代湯木貞一と親交が深く「本吉兆」の器も沢山造っていたようです。


いわの美術ではあらゆる代の白井半七の作品買取をしています。白井半七の作品の銘や陶印などは代によっても異なります。ご売却をご予定の白井半七の作品が、何代の作品であるか判別できない場合でも、オンライン無料買取査定などより、情報をお送りいただければ、弊社の買取担当がお調べして、折り返し、買取査定額などのご案内を申し上げます。 白井半七の作品買取に関して、ご不明点やご質問などございましたら、遠慮なくフリーダイヤルのお電話もしくはメールにてお問い合わせください。