碧明釉花生
三代 徳田八十吉の花瓶買取りました!
今回お買取したお品物は、三代 徳田八十吉の花瓶です。
三代 徳田八十吉は、重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)です。徳田八十吉は代々引き継がれる九谷焼の陶工の名ですが、三代 徳田八十吉は、祖父の初代 徳田八十吉が残した古九谷風の色彩や表現技術を受継ぎながらも、独自の色のグラデーションのみで作品を仕上げる彩釉という技法を生み出しました。
三代 徳田八十吉は、従来の九谷焼の山水・花鳥風月といった絵柄ではなく、色の配色や濃淡のみで作品を仕上げているのが大きな特徴です。三代 徳田八十吉の作品は、釉薬で色彩を調整した鮮やかな群青色に強い個性があり、そのインスピレーションは、二十代の頃に魅せられた宝石の澄んだ色と輝きによるものだそうです。三代 徳田八十吉は、古九谷の色を使って宝石を表現したいと考えるようになり、成分を微調整した数十種類もの色釉を用いて、乱反射を防ぐ磨きの工程を経て独自のグラデーションを創造しました。三代 徳田八十吉の創作するグラデーションは、約70色を使い分け、幻想的な色の濃淡を表現しています。
三代 徳田八十吉は本名を徳田正彦といい、その書銘や落款は本名の正彦を用いる等、三代独自の銘が使われます。今回買取の三代 徳田八十吉の花瓶は、裏面と共箱に三代 徳田八十吉の作であることを示す銘や落款があり、作品自体の保存状態もよかったため、高価買取となりました。
徳田八十吉の作品買取ります!
三代 徳田八十吉は、「色絵九谷の名工」初代 徳田八十吉を祖父に持ち、ニ代 徳田八十吉の長男として生まれました。初代 徳田八十吉は、号は鬼仏、吉田屋窯風の作風を得意とした人物です。二代 徳田八十吉は、初代の養子で九谷焼の近代化を推進しました。
今回買取させていただきましたお品物は、三代 徳田八十吉の作品ですが、三代はその濃淡に特色のある数々の作品を海外でも多く発表し、日本のみならず、海外から高い評価を得ました。四代目 徳田八十吉を引き継いだのが、青山学院女子短期大学卒業の三代 徳田八十吉の長女です。三代の死去を受けて2010年襲名し、その作風は父であった三代 徳田八十吉同様、美しい情緒有るグラデーションが特徴です。
いわの美術では、徳田八十吉の作品の買取を行っています。ご自宅に眠っている徳田八十吉の作品がございましたら、ぜひいわの美術に買取らせてください。