高取八仙の高取四方口管耳付水指
作家名: 十三代高取八仙
更新日: 2014/9/27
高取八仙の水指買取ました!!
今回、いわの美術がお買取したお品物は、十三代高取八仙の高取四方口管耳付水指です。
上から見ると四角になっているのが四方口水指の特徴で、高取焼の管耳(くだみみ)を付けた水指なので「高取四方口管耳付水指」と共箱に書かれているのです。
この管耳は江戸時代初期に活躍した野々村仁清が生み出したものです。
また、高取釉の掛かり具合が実に見事で、高取焼はこの釉の掛け具合や胎土となる土の調合、登窯の作用によって様々な表情を見せるため、その事を想定して焼かなければなりません。
今回、お買取した高取焼の水指もろくろの挽き目を味わう事のできる素晴らしい高取焼の水指でした。
十三代高取八仙について
今回、お買取した高取四方口管耳付水指の作者は十三代高取八仙ですが、高取焼宗家から4代目源兵衛の時に分家してできた高取焼の窯元で、今日まで技術と伝統を受け継いでいました。
高取焼の始まりは黒田藩の御用窯として1600年頃から茶道具を焼いており、当時の黒田藩当主が小堀遠州と親交が深かった事から、遠州好みの茶道具をたくさん焼かせた事で小堀遠州七窯の一つとして栄えてきました。
もともとは高取家が一子相伝で受け継いできた技術でしたが、高取八仙の八仙窯のように分家して技術が広まっていった事もあり、高取焼の窯元は今でもいくつか存在し、作陶を続けています。
そのため、十三代高取八仙の作品には「高取」の印と「八仙」の文字が刻まれています。
十三代高取八仙は八仙窯の13代目として「気軽に楽しめる茶」を目指して日々作陶を続けています。
また、その活躍が評価され瑞宝単光章を受章しており、精力的に高取焼の茶陶を作り続けています。
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