紫金色銅肌 銅起茶器揃
玉川堂の茶器の買取を行いました!!
今回、いわの美術がお買取したお品物は、玉川堂の茶器揃です。
紫金色銅肌と共箱には書かれており、紫金色(しきんしょく)という玉川堂が研究を重ねて独自に開発した溶液に浸して彩色させたもので、銅の表面に錫を焼き付けた後、硫化カリウム等の液に漬け込む事で発色させています。
この色は大正時代の作業中に偶然、銅器に錫が付着したため発見されたもので、孤高で厳格な色調が素晴らしいと玉川堂のライナップへと加わりました。
玉川堂では、紫金色(しきんしょく)以外にも、宣徳色(せんとくしょく)、配合金(はいごうきん)、銀色(ぎんいろ)、素銅色(そどうしょく)といった独自の色を持っています。
お買取りした玉川堂の茶器揃は、湯沸し、茶筒、茶托などがセットになったもので、共箱に収められての買取となりました。
経年の劣化によって、内側には使用感や若干の錆びが見られましたが、玉川堂の茶器は新潟県より「新潟県無形文化財」、文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」、経済産業大臣(旧通商産業大臣)より「伝統的工芸品」に指定されていますので、高い評価での買取となりました。
玉川堂の茶器買取ます!!
玉川堂は、新潟県にある鎚起銅器を生産している老舗で、創業は1816年で、当代で7代となっております。
江戸時代後期、仙台の渡り職人が鎚起銅器の製法を伝えた事が始まりとされており、その技を初代である玉川覚兵衛が受け継ぎ、玉川堂の歴史がスタートしました。
玉川堂の鎚起銅器は日々の暮らしの中、使いながら乾拭きを繰り返すことで色合いに深みとツヤが増し、円熟味を帯びていくのが特徴で、大切に扱えば扱うほど、美しい姿を見せてくれるのが特徴です。
鎚起銅器とは、金属を鎚で打ち起こしながら器を作り上げていく「鎚起」の技法を使って作られる銅器で、1つの作品を造るためには複数の道具を必要とし、職人によって同じ道具でもそれぞれの使いやすい形にしたものとなっています。
銅を叩いて伸ばすのではなく、叩きながら縮めていくのが鎚起銅器の特徴で、縮めるのも丸めるのも熟練した職人の勘一つで、特に湯沸しの寸法はすべて職人の感覚によって造られています。
玉川堂の鎚起銅器はまさに芸術品といっても過言ではなく、その美しさから多くのファンもいらっしゃいます。
玉川堂の鎚起銅器のご売却をお考えでしたら、どのような種類のものを売却したいのかしっかりとお伝え頂く事で査定がスムーズに進みます。
玉川堂の鎚起銅器のご売却をお考えでしたら、まずはいわの美術までご相談下さい。