圓鍔勝三の柿一刀彫香合
圓鍔勝三の作品買取ました!!
今回いわの美術がお買取した作品は、圓鍔勝三です。
圓鍔勝三は広島県出身の彫刻家で、本名を勝二といいます。
号を「勝三」としたのは1960年からで、それ以前は「勝二」という本名で活動を続けてきました。
今回、お買取した圓鍔勝三の作品は「勝二」時代に制作されたもので、柿を模った香合になります。
そのため、蓋を開けてみると本物の柿を二つに割り、種を取った姿になっているのが、圓鍔勝三の遊び心を感じる作品で、タイトル通り、「一刀」という言葉が良く似合います。
圓鍔勝三は、このように独特なタイトルを付け独自性を強調した事でも有名です。
香合は、茶道において季節によって使分けがされており、今回お買取りした香合は木製でしたので、5月~10月の風炉の季節に使用する事ができる香合ですが、柿を模っていますので、秋頃に使用するのがマナーとされています。
目立った傷や汚れもなく、木の枯れた感じが何ともいえない素晴らしい作品で、共箱付でしたので高い評価での買取となりました。
圓鍔勝三の作品買取ます!!
圓鍔勝三は彫刻家で、京都の彫刻師・石割秀光の内弟子となり、京都市立商工専修学校、関西美術院で彫塑を学びました。
単なる職人で終わる事を嫌った圓鍔勝三は、上京して日本美術学校彫刻科へ入学し、数々の美術展、展覧会に出品し、高く評価されてきました。
日本美術学校を卒業してからは、澤田政廣に師事し、更に技を磨きます。
大正末期から昭和の戦前にかけて起こった木彫界の新たな運動に加わり、明治以降の失われかけていた日本の木彫を蘇らせた事でも有名で、木彫を主流としながらも石や金属、ステンレス様々な素材を使い、古典的な彫塑の要素を離れ、デフォルメを強調した作品や彩色を施した彫刻を発表しています。
その制作意欲は晩年まで衰える事はなく、亡くなるまで作家として活動を続けた彫刻家でした。
圓鍔勝三の作品は今回お買取りした香合以外にも、銘々皿、文鎮などの茶道具や書道具、ブロンズ像、木彫り、書(掛軸)などの美術品も手掛けており、いわの美術では圓鍔勝三の作品であれば、どんなものでも買取を行っております。
お問合せの際は、どのような圓鍔勝三の作品なのかお伝え頂くと査定がスムーズに進みますので、できるだけ詳しくお伝え下さい。