紅毛写 都鳥香合 加藤丈佳
加藤丈佳の都鳥香合買取ました
人間国宝で有名な加藤土師萌を父に持つ陶芸家、加藤丈佳の作られた紅毛写、都鳥の香合を鈴木宗保の花押付で買取りました。
加藤丈佳は、1932年に岐阜県に生まれ、父は色絵磁器で人間国宝に認定された有名な加藤土師萌です。
加藤土師萌の次男として生まれた加藤丈佳は、陶芸家の家に生まれ、幼い頃から焼き物に触れ、父の仕事姿を常に見ていました。
その影響から陶芸家を目指すようになり、青山学院大学卒業後、22歳で父、加藤土師萌の助手として技術を学びながら、自らも作品製作を行います。
加藤丈佳の父で人間国宝の加藤土師萌は、61歳で色絵磁器を扱う作家として人間国宝に選ばれました。
数多くの研究や作品製作を経て多くの賞を受賞し、37歳ではパリの万国博覧会でグランプリを受賞する程の技術を持っていました。
その後、加藤丈佳が36歳の時に父、加藤土師萌が亡くなり父が残した日吉窯を継ぐ事となります。
父、加藤土師萌から受け継いだ技術を使い、萌黄色に金彩で模様を加えた萌黄金欄手や、色絵、信楽、青磁などの幅広く手がけました。
いわの美術では、現在も活動を続けている作家、加藤丈佳の作品を査定致します。
香道具の買取りについて
いわの美術では、年間数多くの美術品、骨董品を査定、買取りしています。
その中でも今回お買取りしたのは加藤丈佳の作られた都鳥の香合でした。
香合は、茶道具の一種でもあり仏具の一種でもあります。
茶事では茶を点てる前、湯を沸かす際に、炉などで焚くお香を香合に3つ程入れておいておくそうです。
その内の2つは炭の近くに落とし入れ薫じさせ、残りの1つは拝見に回す事が多いそうです。
また、茶事において季節はとても重要で、香合も季節によりデザインを使い分けました。
1月には縁起のいい亀や鶴など、またクリスマスにはツリーの香合など使うそうで、香合1つで季節を楽しめる作品となっています。
今回査定させて頂いた香合は、都鳥(ミヤコドリ)をモチーフとして作られた大変美しい作品です。
汚れなどもなく鈴木宗保の花押付共箱と一緒に査定をさせて頂き、大変良い査定金額をご提示する事が出来ました。
いわの美術では、香合や香炉、香匙、羽箒など数多くの作品をお買取り致しております。
中には1点でお買取りが難しいお品物もございますが、香合でしたら鎌倉彫で有名な後藤運久や、香炉では金物師の中川浄益など有名作家
のお品物ですと1点でお買取り致します。
また、作家物でなくてもまとめてのお買取りも可能ですのでご処分をお考えの香道具など御座いましたら是非一度いわの美術までお問い合わせ下さい。