中村秋塘 飾り皿
中村秋塘 飾り皿買取りました
今回いわの美術がお買取りさせて頂いたお品物は九谷焼を代表する陶芸家の中村秋塘の飾り皿です。
初代中村秋塘が、家業の陶画を継ぎ独自の色絵付を研究し、九谷焼を製作した事から中村家の九谷焼への歴史が幕を開きました。
初代中村秋塘は、本名を亀太郎と言い、幼い頃から父親に陶画の手ほどきを受け、幕末から江戸時代に活躍した武士、陶工の竹内吟秋に弟子入りして技術を学びます。
その後、様々な賞を受賞し、砡質手という技法を発明、自宅に窯を作り陶磁器の製作に励みました。
初代中村秋塘は、赤絵細描の名手でもあり、独特の優雅で美しく気品溢れる作品に定評があると言われています。
また、色絵、細絵、金欄手、染付などオールマイティーにこなしていた陶工だと言われていました。
その後、2代目、3代目と伝統は受け継がれ、多くの作品を製作していきました。
3代目中村秋塘は石川県に生まれ本名を恒と言い、父親の仕事姿を見て育ったその影響で、県立工業学校の窯業科から京都市陶磁器試験場に進みます。
その後、京都の陶芸家として有名な河村蜻山に弟子入りし、技術を学びました。
故郷に帰ってきてから3代目中村秋塘を襲名しましたが、独立したい欲求にかられ、自ら翠恒と号を名乗り、中村秋塘の名を4代目に継がせます。
現在では4代目中村秋塘の息子が、5代目中村秋塘として窯と伝統を守り続け、3代目中村翠恒の家系は孫の中村元風により受け継がれています。
いわの美術では代々受け継がれてきた九谷焼の伝統を守り続けている中村秋塘の作品の買取りを強化しています。
中村秋塘の作品買取りについて
中村秋塘の作品では、特に初代中村秋塘の作品や、3代目の中村秋塘が独立するまでのお品物が大変価値が高くなりました。
今回のお品物は直径27.5㎝程の大きな飾り皿です。
模様は夕顔が描かれていて、色彩や模様の描き方に目を奪われるお品物です。
箱にテープ跡や、シミ、蓋のズレなどがありマイナスポイントとなりましたが、品物自体にはキズやヨゴレもなくとても良い状態でのお買取りとなりました。
いわの美術では九谷焼の伝統を守り続けてきた中村秋塘の作品をお買取り致します。
また、初代中村秋塘が弟子入りし技術を学んだとされる竹内吟秋の作品や、3代目中村秋塘が弟子入りした河村蜻山の作品などもお買取り致します。
蔵の整理などで出てきたが名前がわからない、価値があるかわからないなど処分にお困りでしたら、是非一度いわの美術までお問い合わせください。
メールにて簡易的査定も行なっていますし、お電話にてご相談も受け付けております。